繁殖（うわ！）

ほとんどの齧歯類とは違い、ギニアピッグは誕生時に小さく、既に成熟したモルモットのような見た目で生まれてきます。目や耳が開いた状態で生まれ、出産後にはもう走り出します。これにより、誕生する赤ちゃんたちのサイズはやや大きく、出産を複雑なものにします。初回妊娠は通常最もリスクを伴い、健康的な出産を成功させるためには、用心が必要です。合併症の頻繁さも考慮し、繁殖を避けるのが、ギニアピッグの幸福と健康にとってベストです。妊娠は危険であるばかりでなく、オス同士は通常、一度メスと一定の時間を過ごした場合仲良くしない為、メスにとっての居心地が悪くなってしまいます。

繁殖なしの場合

妊娠と出産のリスクは、メスにとって大変高く、５分の１の確率で出産に耐え切れません。この危険性を踏まえて、出産に注意深く計画する必要があります。偶然の妊娠を避けるのも困難で、メスは最短４週間で繁殖可能となり、オスは最短３週間で親のメス（もしくは他のメス）を妊娠させる可能性があります。オスとメスの赤ちゃんは、離乳が出来次第、妊娠を避けるために離れさせるのが必要です。メスは、出産２時間後に再び妊娠と可能となりますが、短時間内での再妊娠は健康への負担が大きいです。オスは出産前にメスの囲いから取り除くのが理想的です。サンタバーバラ・スキニーギニアピッグでは、妊娠が確認されたしたメスは、特別妊婦室へと移転され、出産は１年で１回か２回のみしか行われていません。

繁殖の組み合わせ

どのギニアピッグを繁殖させるか、また繁殖する目的は注意深く考慮する必要があります。「ギニアピッグを繁殖させる為」や「赤ちゃんの出産は素敵」などといった理由以外が、本来は望ましいです。

オスとメスは両方健康である必要があります。４ヶ月未満の年齢の場合は成長に有害となるので、メスの年齢は非常に重要です。 12ヶ月以降の場合は、骨盤内の靭帯が、出産を成功させるにはまだ少しきつすぎるかもしれません。出産後２時間以内で、再び妊娠することは可能ですが、年内に１，２回ほどに頻度をとどめるのが、安全で優しいケアを施せます。一生内で２回以上の出産を経験するのは、負担が大きいです。出産に伴う余病リスクがとても高く、繁殖を試みる前に、ギニアピッグの扱いに慣れている獣医を知っていることが重要となってきます。ギニアピッグを扱える、緊急治療クリニックを知っているのはとても重要で、もし医療介入が必要になった場合、即対応する必要があります。

妊娠期間

ギニアピッグの妊娠期間は、他の齧歯類よりもとても長く、より発達した赤ちゃんを少数出産します。妊娠期間は通常で５９日－７２日間（２－２．５ヶ月間）ほどです。ネズミの妊娠期間は約２１日（３週間）ほどです。ハムスターの妊娠期間は約１８－２１日間です。ハツカネズミでは役１８－２１日間です。理由は結果を見比べてみると、明らかです。他の齧歯類は、盲目で毛もなく、耳も聞こえない状態で生まれてきますが、ギニアピッグは馬の赤ちゃんのようで、毛もあり目も開いており、すぐに走れ回れるような状態で生まれてきます。

妊娠中は、メスは走りっ回れるスペースが必要で、良質な食料と新鮮な水、そしてたっぷりの休憩が必要です。囲いにも注意が必要で、膨らんだお腹が出入りを邪魔しないよう注意も必要です。

誕生

出産時に、ブリーダーが現場にいた方が良いでしょうが、あまり干渉すると、メスへのストレスとなります。行程は割と早く進むでしょう。もし出産が始まってから３０分以上経過した場合には、経験豊富な獣医からの医療ケアが必要となります。数滴以上の出血、１０分以上何も進展がない場合、赤ちゃんが詰まっている場合、もしくはメスが疲弊、又は痛みに苦しんでいる場合には、獣医へと行くべきです。ママとなったメスは、通常赤ちゃんをキレイにし、後産を食べつくすため、後はほとんど何も残りません。出産が目撃されなかった場合、囲いを隅々までよく確認し、残った残骸を取り除くのが重要です。

新ママへのケア

安全に出産が出来ても、メスへのリスクが無くなった分けではありません。出産後数日間は、命を落とす危険もある様々な健康リスクが伴います。メスに脱力感、脱水症状、食欲不振などがないか、注意深く見てあげる必要があります。乳腺炎がないか、優しくチェックもしてみてください。親メスと子供への最適な健康確認方法は、体重を毎日量ることです。電子計量器キッチンの計量器を使ってください。体重が定期的に増えない赤ちゃんには、食料の増量が必要となるかもしれません。

スキニーギニアピッグ

スキニーギニアピッグを繁殖させる場合には、いくつか考慮すべき点があります。デリケートな肌は、ダメージを受けやすく、オスを新たに紹介する時には気を付けましょう。すぐ仲良くなれない場合は、違う組み合わせを考えましょう。妊娠したメスは、体形がとても目立つようになるかもしれません。体毛もない為、体の張りははっきりと見えます。成長すると体が大きくなるため、けがを避けるために囲い内で動き回れるスペースが十分にあるか、また家具や隠れ箱に尖ったり、粗いへりや角がないか、十分に気を付けましょう。

リスク

メスを繁殖させる際に生じるリスクに関しては語り切れません。経験や、素晴らしいケア、タイミングの良い医療介入によって生き延びられる確率は高められますが、「死」は時折免れられません。出産の合併症は、帝王切開のみによって処置可能で、手術後の予後も決していものではありません。